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2007.08.24 Fri
 
            りゅうの目のなみだ


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 「りゅうの目のなみだ」 (原題「涙の川」)

 全国学校図書館協議会選定図書
 日本子どもの本研究会選定図書

 作者:浜田廣介
 絵 :植田 真

 出版:集英社 ひろすけ童話絵本
 ISBN-10:4-08-299013-5

 価格:1600円+税
 第1刷:2005年11月30日

 『「ほんとうの愛の心に根ざしてはじめて勇ましい行動がとられること、そして、それがおこなわれると、どんな者でも感動をうけるであろうということを作品のねらいとしました」―浜田廣介(ひろすけ幼年童話2 解説より)』(本書帯より引用)

 『偏見のない子どもの心だけが出会えたりゅうの本当の心。 なぜ怖がるの? なぜ嫌うの? なぜいじめるの? 「ぼくは、ね、おまえさんを いじめは しない。 また、だれか、いじめようと したっても、かばって あげる。」凍りついた心は、優しい子どものこの言葉に解け出し、やがて涙の川に……。』(本書帯より引用)

 『 つながっていくやさしさ 江口宏志
 
 りゅうは大きくて荒々しいもの、なみだは弱くてやさしいもの。一見正反対に見える二つの単語を組み合わせたタイトルに、違和感を持つ人もいるかもしれません。でもそれはきっと、先入観で形作られたイメージを頭から信じているから。浜田廣介がこの話で伝えたかったのは、自らものごとを判断することの大切さ。相手をもっと知りたいと思う心は、飾り気のない言葉になり、相手へとまっすぐ伝わります。小さな子どもの大きなやさしさを、勇気を持って受け止めたりゅうに芽生えたのは、本人すら気づいていなかったやさしい気持ち。本当の居場所を見つけることができたりゅうは、これからは、限りないやさしさを子どもたちに与え続けることでしょう。』(本書カバー折込より引用)



 元々は1923年、もしくは1925年に発表された古い作品です。(手元にあるものに、23年と書かれたものと25年と書かれたものがあるため、どちらが本当かは不明です。)

 日本で数多くの童話・童謡を残している浜田廣介の作品。

 以前、同タイトルの作品を紹介しているので、内容はそちらでご確認ください。

            ryuunomenonamida



 「龍へ会いに… りゅうの めの なみだ」(2006/2/26)
 http://lasksnow.blog53.fc2.com/blog-entry-8.html


 作品自体は同じものですが、様々な変更点があるのでそれをご紹介します。

 以前紹介した偕成社のものを「K」、今回紹介した集英社のものを「S」と表記します。

 ・タイトル
  K:りゅうの めの なみだ
  S:りゅうの 目の なみだ

 ・絵
  K:いわさきちひろ
  S:植田 真

 ・価格
  K:1000円+税
  S:1600円+税

 ・ページ数
  K:34
  S:48

 ・漢字使用量
  K:ほぼ全て平仮名
  S:多少漢字有り(振り仮名付)


 簡単に違いを挙げるとこのようになります。

 偕成社の絵本は、作者の意図により絵本にする際、文章の省略がありました。集英社のものにはその省略された部分が掲載されているので、その分ページ数が増えています。

 また、文中で使われている言葉が結構違います。1つ、例を挙げます。

 K:「だいじょうぶなの。こわがらなくても。おとなしい 子を、りゅうは、さらって いきません。」

 S:「だいじょうぶ。なく ことなんか ありません。おとなしい 子は さらって いきは しませんよ。」

 と、こんな感じです。作品自体の内容は同じですが、細部にわたって違いがあるので、実際に見て比べるのが一番です。

 その他の違いとして、決定的なものは、先ほど挙げた「省略の有無」です。

 そしてもうひとつ、作者自身のコメントがあるのは偕成社の絵本のみ。最後の1ページが作者の絵本に対する話しになっています。


 簡単にどちらが良いと言うものではありません。作者のコメントは是非読んで貰いたいところですし、しかし、偕成社の作品で省略された部分には、私自信の考えになりますが、とても重要なものが含まれています。特に、現代においては。

 もし、子どもに読み聞かせるのなら、偕成社の作品をお勧めします。話しの流れがとてもスムーズです。もし、大人が読むのなら、集英社のものをお勧めします。りゅうを怖がらない子どもを、偏見の目で見る人たちがしっかりと書かれています。


 この作品もそうですし、以前紹介した宮沢賢治の絵本 『竜のはなし』 もそうなのですが、どちらも古い作品で、テーマが「優しさ」です。

 この「優しさ」、生半端なものではありません。最近の作品にはない、「犠牲の優しさ」があります。それを、本当に簡潔に、しっかりと示しているこれらの本はとても重要な作品だと私は思います。

 もし機会がありましたら、これらの作品を読んで頂けると嬉しいです。







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 『ビースト・コード』

 「【Story】高校生の雷貴はある日、太古の昔に地球で栄えた「特異能力を持つ遺伝子」の発現によって龍に変貌する。すでに発現し「完全体」となった者たちによる地球支配を阻止しようと、雷貴たちの闘いは始まった。だが、雷貴が想いを寄せる知子は、人類の敵となる彼らの女王だった。死闘を繰り広げることになった二人の運命は!! 科学と情愛が錯綜する、SFファンタジーの意欲作。」

 「古代からの遺伝子をもつ人類は、発現によって"獣(ビースト)"となる。「完全体」の"獣"たちによる地球征服計画を阻止しようと立ち上がる、雷貴とその仲間たち。かれらもまた完全体として"獣"になった!眠れる遺伝子が覚醒し、人類は滅亡するのか!?」

 宜しくお願いします。

            
 
              『ビースト・コード』
 
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