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2006.02.23 Thu

            labenderdragon


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 「龍へ会いに…」で最初に紹介する本は「ラベンダー・ドラゴン」にします。

 「ラベンダー・ドラゴン」「THE LAVENDER DRAGON」
 作:イーデン・フィルポッツ
 訳:安田 均

 出版:早川書房 ハヤカワFT
 ISBN:4-15-020008-4

 「無知と迷信が世界中を支配していた暗黒時代。騎士道の習いにより、諸国遍歴の旅に出たジャスパー卿と従者のジョージ・ピプキン。かれらは、巡礼の終わりにあって、やっと騎士としての勇気を試す冒険に出会った―悪名高き邪悪なラベンダー・ドラゴンから村人を救うのだ!だが、意外にも出現したドラゴンは、噂とは逆に、知識も教養もある高潔な魂の持ち主であった。しかも、ドラゴンは人里離れた地にユートピアさながらの素晴らしい村を治めていた……。」

 目次
 1.沼地のポングリイ
 2.レインバロウの約束
 3.寝ずの行
 4.ドラゴン、約束を守る
 5.ドラゴンの説明
 6.ドラゴン、説明を続ける
 7.ジョージ・ピプキンの驚くべき知らせ
 8.三つの歌と一つの物語
 9.もう一匹のドラゴンが吼える
 10.喜びから悲しみへ
 11.死
 12.蝶々
 ・訳者あとがき

 この本は、日本では「赤毛のレドメイン家」や「闇からの声」など、ミステリー作家として有名なイギリスの“イーデン・フィルポッツ”(1861-1960)が1923年に書いた作品です。
 
 日本では先に書きましたが、早川書房より第1版が昭和54年に発行されました。ハードカバーと文庫版があったようです。

 写真のは昭和62年の第2版の文庫版です。

 現在絶版。


 正直に言えば、日本では人気が無かったようですね。古本屋で探しても簡単には見つからない本です。
 内容は先に書いたとおりですが、この本は「物語」というよりも「哲学書」のような印象を受けました。これは読む人の感じ方ですが…。
 ここで出てくるドラゴンは「ラベンダー・ドラゴン(通称L・D)」といい、どうすれば人々は幸せに暮らせるのか…と考えた結果から作り出されたユートピアで人間と共に暮らしている。
 キリスト教のイメージが強いのか、隣人愛がよく見られる。
 結果としては、国家には強大な権力者が必要だ…という話なのではないか、と思った。高校生レベルの頭しかないので上手くは表現できませんが…。なんとなく、ホッブスの「リヴァイアサン」のようなものなのかなと。でも「リヴァイアサン」も倫理の教科書でしか見たことがないので、確信は全くありません…。

 では、ドラゴンの紹介へ…

 L・Dはイギリスのヨークシャー地方に棲んでいて、名前の通りラベンダーの香りがします。色は光の当たり方によって鱗がバラ色や、エメラルド、空、金、紫色と、まるで花壇の花のように見えるそうです。
 全長は10数メートル。他の西洋龍と違い、湿った暗い洞窟ではなく、人間のような屋根のある家に住んでいます。
 実際に人をさらうことはありましたが(ユートピアへ連れて来るため)、人を食べることはしません。
 L・Dはずっと人間の研究をしていました。それは、人間とはいったいどのような生き物で、何を考えているかということ。その結果、L・Dは人間がけっして幸せでないことを知り、人間同士が互いに信頼し、喜びを与え合うことが必要だと考えました。
 でも、そんなドラゴンなので、ドラゴンの群れからは追放されてしまったようです。
 そこでL・Dは小さな村を作り、人間の村で恵まれない人や孤児を連れてきて幸福な生活を送れるようにしたのです。

 という流れでこ物語は進んでいます。そして、他の物語のドラゴンと違って面白いのが…
 L・Dはハチミツ酒と砂糖で煮たインゲン豆が大好物。
 歳をとってしまったので、リューマチと痛風を患っている。
 …というところでしょうか。まさに人間味が感じられる設定ですね。

 この物語は、そのラベンダー・ドラゴンの生涯の最後の1年を綴ったもののようです。
 L・Dがいたからこそ幸せだった村。そのL・Dが力尽きようとしている…

 現実問題で考えると、素晴らしい指導者がいなくなったら、国家はどうなってしまうのか…と言う事でしょう。

 あとは、この本を読んでラベンダー・ドラゴンをもっと知ってください☆


 なんで、この本を最初に取り上げたか、そしてこんなにも長々と説明したか…というと、この本が、というよりこの「ラベンダー・ドラゴン」が私のドラゴン好きの起源だからです(笑)
 今までにない感性を持ったドラゴンに私は一目惚れしてしまったようです。
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