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2010.03.18 Thu
 
            龍の伝説 絵本

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 「龍の伝説」~絵本・どうぶつ伝説集~

 再話:丸地 守
 絵:渡辺芳樹

 出版:すばる書房
 ISBN:4-88252-038-9

 価格:本体1200円 (発売当時税率3%の為、定価1236円の表示)
 発行:1990年9月25日

 目次:

 ・龍の玉
 ・釜無川の蛇嫁
 ・大悲山のおろち
 ・歩く木彫りの龍
 ・龍の池
  ・解説



 日本各地の龍の伝説を絵とともにわかりやすく文章にした作品です。

 龍の玉:伊予国(今の愛媛県)の話。
 釜無川の蛇嫁:山梨県中巨摩郡の浅原の話。
 大悲山のおろち:福島県相馬郡の話。
 歩く木彫りの龍:鳥取県大栄町の岩崎神社の話。
 龍の池:大阪府堺市のちかくの話。

 龍の玉:漁師と娘(龍)の間に子供ができるが、漁師に龍の姿を見られてしまい、龍は片目を残して海に帰ってしまう。その片目は乳の代わりであり、子どもがしゃぶると乳が出るものだった。しばらくして悪い領主の耳に入ってしまい、領主は漁師から玉を奪い取る。途方にくれる漁師は浜辺を歩くと、龍が現れてもう片方の目玉を差し出して戻っていく。後に領主は眼が不自由になり、仕舞いには城も滅んでしまう。 

 釜無川の蛇嫁:両親を探して旅をしているという娘を家で休ませた農家は、よくできた娘を息子の嫁として迎え入れた。姿は人間だったが、影が蛇の姿であったために姿がばれてしまう。それを見た農家の主人は怖がり「休みをやるから両親を探しに行ってはどうか」と提案する。娘は姿がばれてしまったことに気づき、ある嵐の日にあふれそうな川に釜の蓋をもって飛び込んだ。娘は蛇の姿になって川の中に消えて行き、村は洪水にならずに済んだ。

 大悲山のおろち:夜になると琵琶を弾く、眼の見えない琵琶法師がいた。いつからか毎晩ひとりの武士がその琵琶をききに来た。武士は池に住んでいるおろちであり「この池ではもう小さすぎるから、あたり一面をどろ海にしてしまう。しかしお前は毎晩美しい琵琶の音色をきかせてくれたから助けてやる。誰にも言わずに七日のうちに出て行け。誰かに言ったら八つ裂きにしてしまう」と言った。しかし法師は村人を救うため、殿様にこのことを告げた。その帰り、法師はおろちに大悲山に連れ去られるが、村人たちがおろちの嫌う釘を山や谷などに打ち込み、おろちは金気にあたって死んでしまった。

 歩く木彫りの龍:腕の良い大工が龍の彫り物の下図を何度も描いてはうまくいかずに眠り込んでしまった。すると夢のなかに老人が現れ、龍の姿を見せていった。大工はその龍の姿を彫って素晴らしい龍の彫刻を造った。しかし、その後「龍がぬけだして歩いている」「池の水を飲んでいる」という噂がたち、村人たちは木彫りの龍の眼を釘で打ち付けた。以後、龍が出歩くという話は聞かなくなったが、村は雨の降る量がずっとへって、生活は苦しくなった。

 龍の池:ある農夫が池の畔を歩いていると、娘が出てきて「私は池に住む龍です。誰かが池に鍬を投げ込んだため、金気にふれて震えが止まらないので助けて欲しい」という。農夫は「池の底までは取りに行くことができない」というと、娘は呪文を唱え池の水をかたほうに寄せてしまった。農夫はその隙に池から鍬を取り除くと、娘は「御恩は必ずお返しします。困ったときはいつでも呼んでください。」と言い池に潜っていった。農夫は龍の恩返しをうけ、一生裕福に暮らした。

 …という内容のお話です。細かい内容や人物名を省いてしまいましたが、全部を書く訳にもいきませんのでご了承を。

 話の内容としては、龍が子供に目玉をあげた話や、洪水を治めた話など、各地に伝わっている龍伝説の代表例です。

 最後のページには解説として、各地方の現在(といっても20年前)の様子や、類似する龍伝説の紹介も載っています。

 各物語の最初1ページはカラーです。他のページは白黒。

 なお、出版社のすばる書房が既に倒産している為、現在絶版です。

 龍伝説の絵本が気になる方、絶版龍本集めが好きな方、古本屋やオークションで探せば出ているかもしれません。もし見つけたら是非手に取ってください。
 
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2010.10.19 Tue 18:48
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