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2015.05.04 Mon
 
            小さな王さまとかっこわるい竜

画像をクリックすると写真が拡大されます。
 
 
『小さな王さまとかっこわるい竜』

作:なかがわちひろ

出版:理論社
ISBN:978-4-652-01324-3

価格:1100円+税
第1刷:2010年6月

目次:
Ⅰ 王国の雨はやまない
Ⅱ 小さな王さまは なにをもっていたか
Ⅲ 地図の正しいよみかた
Ⅳ へそ島には なにがあったか
Ⅴ 火山のなかは 雨のふらない火の国が
Ⅵ 火の湖は 冷やしてはいけない
Ⅶ 名案をかんがえたら 実行しなくてはならない
Ⅷ 竜が竜王になるとき
Ⅸ 底と底は つながっている
Ⅹ 小さな王さまとかっこわるい竜

「お城も家来も宝も、もっていない王さま。でも竜がそばにいるってことが、だいじ。 『天使のかいかた』の作者による人生の真実がにっこりほほえむ、幸福な童話」(本書帯より引用)

「……その炎は、ゆれたかとおもうと、顔のかたちになりました。ぼくの顔がうつっているのかしら。ぼくの耳って、あんなにとんがっていたっけ。ぼくの口って、あんなに大きく横にさけていたっけ。顔じゅうに、うろこなんか、はえていたっけ。もっとよく見なくちゃとおもった王さまは、あなの中におもいきり顔をつっこみました。そのひょうしに、うっかりバランスをくずして、火口のあなの奥ふかく、地面と海のうらがわへとおちていきました、……………(本文より)」(本書帯より引用)






小さな王さまの冒険のお話ですが、手に汗握る大冒険…とはちがい、とってものほほんとしていいます。
ちょっとゆるい感じで、マイペースで、やるときはやる、そんな感じです。読んでいてとても気持ちがいい作品で、個人的にとても好きな作品の一つです。

一年中雨が降る国の王さまのお話です。
この国では代々、王さまになるとみんなに贈り物をする習わしがありました。ですが、代々の王さまは気前がよく、国中のキノコを、国中の木を、国中の土地を、お城の部屋を…とどんどんあげてしまったので、もうなにも残っていません。

ここで面白いのが、王さまのそばにはいつも鶏くらいの大きさの竜がいたのですが、あげるものが無い王さまは竜のほうをみるのです。すると「竜はしょぼしょぼした目をしばたたかせて、一心に王さまをみつめかえしました。(中略)そもそも、こんなかっこわるい竜をあげても、だれもよろこばないにきまっています。」なんて言われる始末。
翼は退化していてちょっと背中にくっついているだけで、「ふとりすぎのスズメのように、はねまわるだけ」しかできない始末…
ですが、王さまは竜を邪険にしたりはせず、いつも一緒にいる優しい王さまです。

贈り物を見つけるために旅に出るのですが、表紙の絵はその旅先での一場面です。
天井の雨漏りを止めるには竜の出番だといわれたときの場面です。
「ためしに、小さな王さまは、小さな竜のせなかにのってみました。ひょっとすると、つばさがめきめきとりっぱになって、かっこよく飛びたつのではないかとおもったからです。  でも竜は、目をしょぼしょぼさせ、王さまの重さにつぶされそうになりながら、じっとがまんをしているばかりでした。」…という具合。
でもそのあとの王さまのフォローはやっぱり心優しい。(そこは実際に読んでくださいね)

目次を見るとわかるのですが、この後ある方法で竜王がでてくるのですが、それもまたなんというか、ありそうでなかった方法で…このお話の雰囲気にはぴったりで良いと思いました。

なんだか頼りにならないような小さな竜と、王さまになっても威張ったりせず優しい王さまの二人がとても可愛く書かれています。

イラストも優しいタッチで本文とぴったりの雰囲気だし、色使いもこっています。火の国の場面は全て、地の色が薄い赤色となっているのです。

時々読み返したくなる、個人的にとてもおすすめの一冊です。お値段も児童書・絵本の中では低めの設定だと思いますので、是非読んでみてください。
 
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