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2016.05.20 Fri
 
            図書館ドラゴンは火を吹かない

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『図書館ドラゴンは火を吹かない』

著:東雲佑
絵:輝竜司

出版:宝島社
ISBN:978-4-8002-4984-5

価格:1200円+税
第一刷:2016年3月5日

「森に棲む魔法使いに拾われ育てられた少年ユカ。十四歳になったある日、彼は物語師を志して旅に出ます。育ての母をはじめとする魔法使いへの偏見を、物語を武器にして払拭するため。旅の道中、彼はリエッキという名の一頭のドラゴンと出会い、魔法使いとしての覚醒を果たします。ユカと、彼の開花させた魔法の力によって人間の姿を得たリエッキ。やがて司書王と呼ばれることになる朗らかな少年と、意地っ張りな火竜の少女。説話を司る神の忘れられた御名において――ふたりの長い旅がいま、はじまります。」

目次:

・プロローグ
・第一章 図書館のドラゴンは夢を見続ける
・第二章 誰かが語って、誰かがそれを聞く限り
・第三章 だから、わたしが背負ってやるよ
・色の魔法使いの挿話







Web小説の書籍化作品となります。
また、巻数の表示がありませんが、完結作品でないので続編が出版されると思います(Webでは読めるのかな?…確認していません)

ドラゴンが好きで、本が好きで、物語が好きで…そんな私の好きなものが全部詰まっているのですから、楽しいに決まっています。
個人的にはまりました!一気読み!

大抵の作品でよく感じてしまう「いや、龍族なら人間の恰好しなくていいじゃん」という、本当によくある(個人的に)残念な設定も、この物語では納得させられます。それに、魔法の力で人間の姿になるドラゴンの少女も、けっこうドラゴンの姿のままいてくれるのでうれしいです。

さて、舞台は邪悪とされる魔法使いと、魔法使いと対峙する呪使いのいる世界です。呪使いは努力してその力を得るのに対し、魔法使いはある日突然覚醒するようです。そのうえ、呪使いとはけた違いの能力…努力を積みかさねてやっと力を手に入れた呪使いにとっては面白くない話ですね。

そんな邪悪とされる魔法使いに育てられた主人公ユカが、魔法使いへの偏見を払拭するために物語師となって旅をするお話です。


基本的に、この物語そのものが語りを意識して書かれているようで、読み手=聞き手です。ですので、主人公視点やドラゴン視点というより、常に第三者視点でしょう。その点がちょっと変わったところ。それと、これも世界観(というか時代設定?)の影響で、ちょっと小難しい語彙を多用している印象があります。だからといって辞典が無いと読めない!という訳ではないので、「ああ、ちょっと昔のおとぎ話みたい」と思えばいいかと思います。

それと、かなり綺麗な物語です。これも語りを意識しているのかな?主人公が底抜けに優しい。登場人物に悪人が少ない。だからとにかく読んでいて綺麗。人によっては違和感を覚えるかも…。ですが、恐らくこれも「小説」ではなく、「人に聞かせる物語」というこの本の基本に立って考えると納得。
主人公は街の酒場で客に物語を聞かせて生計を立てているのですが、そんな場できく物語は素直なほうが染みますよね。個人で読むなら、ミステリー要素もどろどろ人間関係も、あれもこれも楽しめますが、お酒を飲みながら耳を傾ける物語なら、素直なほうが聞きやすいですから。

そんな訳で、ドラゴンが好きで、本が好きで、物語が好きな人はぜひ一度読んでみてください。主人公とドラゴンがラブラブすぎてうらやましいですし、深読みせずに楽しめる物語です。
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